京都の上京区西陣にある「千本ゑんま堂 (引接寺)」に4月中旬に訪れました。
ちょうど遅咲きの遅咲きの普賢象(ふげんぞう)という八重桜が満開で、とても美しい時期です。
こちらの境内は広くないのでさっと見て回ることができます。
写真の桜とともに紫式部の供養塔などご紹介します。
千本ゑんま堂の桜 普賢象(ふげんぞう)
千本ゑんま堂の桜は八重桜の普賢象(ふげんぞう)という品種です。
咲く時期が遅く、4月中旬ごろ。
もこもこっとした花びらがとても美しく、目を楽しませてくれます。
千本ゑんま堂は閻魔さまがおられるので、少し重々しい雰囲気なのですが、桜の時期は境内がパッと明るくなったように感じます。
普賢象桜は、花の形のまま落ちるそうです。
千本ゑんま堂には、閻魔法王がご本尊。
この世とあの世の間におられ、怖い顔をなさっています。
亡くなった人をあの世のどこへ送るかを決める役割。
子供の頃に、嘘をつくと閻魔さんに下を抜かれると親に言われたという人もきっと多いですよね。
そのためか京都の有名なお寺と比べると独特な雰囲気がします。
堂内には、狩野元信が描いたという地獄絵がありますが、現在は薄く残る程度です。
節分の時期にはこんにゃく炊きというのもふるまわれます。
薄くスライスしたこんにゃくを炊いたものなのですが、それがとっても美味しくて地元の人にも人気。
私も時々いただきに行きます。また節分の日には、狂言なども催されます。
普賢象が美しく咲く時期には、「普賢象桜の夕べ」というお花見のイベントもあります。
地元の人のお祭りといった感じで、こちらもローカル感満載です。
観光のお寺というより、地元の人に愛されているお寺という方がぴったりかもしれません。
千本ゑんま堂だけ訪れる人は少ないかと思うので、北野天満宮、平野神社などに来られた時に、ちょっと足をのばすと良いかと思います。
穴場好きの人におすすめしたいお寺です。
千本ゑんま堂の紫式部の供養塔
千本ゑんま堂の境内の奥の方、北西角あたりに紫式部の供養塔があります。
千本ゑんま堂のホームページによると、「南北朝時代の至徳三年(1386)円阿上人の勧進により建立されたとの刻銘があります」とのこと。
紫式部が亡くなり、不遇な姿を見て成佛させるために建立した供養塔と伝えられています。
私が行った時は、ちょうど普賢象桜が毎回の時でした。
紫式部の像と桜のコンビも美しかったのでパシャリ!
千本ゑんま堂の駐車場とアクセス
千本ゑんま堂には駐車場があります。
境内の中に駐車するようになっていました。5台くらいでしょうか。
そのまま千本通から左折して入っていただけます。(
そもそもそんなに混み合うお寺ではないので、だいたい駐車できると思います。
※イベント時は要確認。
公共交通機関で行くと、最寄りは市バス「乾隆校前」のバス停になります。
京都駅・四条大宮から6番・206番
四条河原町からは46番・59番
が通っています。