千本釈迦堂(大報恩寺)は北野天満宮の東側にある真言宗のお寺です。毎年12月7日8日に、境内で大根が炊かれ、参拝者に大根だきがふるまわれ、中風封じ、無病息災などを願ってたくさんの人が訪れます。ほくほくの味のしみた大根はとってもおいしいですよ。
千本釈迦堂は応仁・文明の乱の時にも火災を免れている貴重なお寺です。
本堂は京都市街地では最古の木造建築なので、大変貴重なもの。国宝に指定されています。
大根だきの手順
千本釈迦堂の大根焚きは、京都の冬の風物詩。地元の人々にとって、毎年おなじみのイベントです。
ふるまわれる大根は1万食ということで、12月7日8日の2日間でおおぜいの人がお寺にお参りに来られます。
到着してまず、大根たきの券を購入します。お値段は1000円です。一人あたり、大きな大根3つと揚げが一つという配分のようで、なかなかのボリュームです。
大根の列に並ぶのは、券購入後です。
時間によっては長い行列になります。寒い日なので防寒対策をして並びましょう。
列の先には大根が。
床几が出ているので、そこでいただきます。
来れなかったご家族のために、パックに入った大根もありました。これはなかなか親切ですね。
おじいちゃん、おばあちゃんへのお土産にいかがでしょうか。
本堂へのお参りは、お大根をいただいた後にするのが無難だと思います。
大根たきの始まり
12月7日8日は、お釈迦さまの「さとりの日」を慶讃して毎年12月7日と8日に盛大に、法要が行われています。
大根焚きの始まりは、4本の大根を縦半分に切って8本にし、切り口に梵字を書いてお供えしたものが、「悪魔除け」の役割をしていました。
千本釈迦堂の大根に書かれている梵字は、釈迦如来のことを表す「バク」という字のようです。
その後この大根と、他の大根と一緒に炊いてふるまったことが始まりです。いまでは、たくさんの、参詣者がおとずれ、大根たきをいだくようになりました。
ちなみに梵字の書かれた丸い生の大根、聖護院大根も買うことができます。
聖護院大根は京野菜で、柔らかくで甘みがあっておいしいです。
今の大根焚きは、中風封じや、健康増進、厄除けなどの願いを込めて炊かれています。12月7・8 日には法要が行われています。
千本釈迦堂 大根だきの時間と混雑
千本釈迦堂の大根だきの日時と時間はこちら
料金: 1000円
場所:千本釈迦堂(京都府京都市 上京区七本松通今出川上ル溝前町1034)
電話番号:075-461-5973
私は7日の方に行ってみたらかなりの行列。
みなさんが楽しみにしていたのが良くわかります。
千本釈迦堂に着いたら、先に大根の券を買ってから、列に並ぶようになっています。
境内から通りに超えてけっこうな行列ができていました。
大根3つと油揚げ1つというのがおひとり様分。
十分な量で大満足です。
お味は、しっかり味がしみていて、おでんの大根より濃いかんじがしました。
昆布のおだしで焚いているそうです。
器もプラスチックかと思いきや、きれいな器に盛られています。
お世話してくださる檀信徒さんは大変だと思いますが、みなさんイキイキと頑張ってらっしゃいます。
7日の方はテレビ局の方が取材に来られたりすることがあります。私が行った8日朝はすいていましたが、7日の午後に行った友人は混雑して大変だったと言っていました。
あまり外国の方や観光客の方はいらっしゃらず、地元の人昔から楽しみに来られるというイベントだと思いました。
さいごに
千本釈迦堂の大根だきは、京都の12月の冬の風物詩です。
ニュースでは必ず扱っていますし、地元の私たちにとっては、楽しみのイベントです。
ほくほくに焚いてある大根は、3つも入っていて油揚げと一緒にいただくととっても美味。
観光で訪れた人も、タイミングが合うようでしたら行ってみてくださいね。