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二条城二の丸御殿の見どころを平面図(間取り)でご紹介 - 京都人気観光おすすめスポット~京都暮らしのブログ

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二条城二の丸御殿の見どころを平面図(間取り)でご紹介

投稿日:2018年12月18日 更新日:

二条城 二の丸御殿

二条城の二の丸御殿は国宝です。建物は武家風書院造といって、6棟からなり連なった形をしています。一番の見どころは、3000面以上の障壁画だと思います。

二の丸御殿は一度行ったくらいでは、どのような形をしているのかわかりません。
建物の平面図を書いてみたので、お部屋の紹介をしたいと思います。

二ノ丸御殿の大広間は、1626年(寛永3年)に第15代将軍の徳川慶喜が大政奉還をするのに使われたということで有名ですよね。
当時の生活の様子が伺えるということで、1952年に二の丸御殿は文化財保護法に基づいて国宝に指定されました。

二の丸御殿の平面図(間取り)と障壁画

二の丸御殿の平面図はこのようになっています。
見学する時は、五棟の建物の周りの廊下をぐるりと回って一周して帰ってこれるようになっています。
この廊下は鶯張りといって、歩くと鶯の鳴き声のような音がなります。

二の丸御殿 間取り図

二の丸御殿の建物は、車寄、遠侍、式台、大広間、蘇鉄の間、黒書院、白書院という構成になっており、寛永期に作られた3000面以上の障壁画があります。

1982年(昭和57年)には、そのうち1016面が国の重要文化財になりました。

遠侍の間
入り口である車寄せを上がって、順番にまずは遠侍の間になります。
こちらは、お客様が控える部屋になり、
虎の絵、竹の絵の障壁画になっています。
これは、虎が徳川家の権力の象徴だったということで、ここに飾られていたようです。

式台の間
式台の間ですが、これは徳川家の将軍への献上物などを取り次ぐ場所になっていました。
式台の間と老中の間は背中合わせになっています。

一の間と二の間には,春から秋の景に雁が舞う障壁画になっています。
三の間には、柳に雪がうっすらつもり、鷺が三羽止まっている冬の景色が描かれています。

大広間
二の丸御殿の大広間は、一番豪華な広間となっています。
一の間と二の間が、慶応3年(1867年)10月に、15代将軍慶喜(よしのぶ)が大政奉還(たいせいほうかん)を発表したという場所になります。

今その大広間は、その時の様子を人形に置き換えて表現されています。
人形の数も多いので、その時代にプレイバックしたかのよう。
なかなか見応えがあるのでおすすめです。


一の間が48畳、二の間が44畳あるのでとても広い部屋になっています。
将軍が諸大名と会う為の部屋だったので、大変格式が高い部屋になっています。

床の間、違棚、付書院、帳台構を備えた書院造りになっていて、障壁画は、狩野派の狩野探幽が描いたものです。
大きな松の絵がそうです。ぜひ、実際にご覧になってみてください。

四の間は、武器をおさめていた場所です。
障壁画は「松鷹図(まつたかず)」で、二の丸御殿の中もっとも有名な障壁画となっています。
鷹狩は古来から支配者の権威を示すものとして行なわれていたので、こういう障壁画を徳川家の権威の象徴として描かれたものだと思われます。

黒書院
黒書院は、将軍と徳川家に近い大名や位の高い公家が対面する場所です。一の間と二の間では、桜の絵が障壁画として描かれています。格天井も華やかな色彩で、大広間の雰囲気と比べると柔らかい雰囲気です。襖絵は、狩野探幽の弟の尚信が描いたものです。

白書院
白書院は将軍の寝室であったと考えられています。「御座の間」とも呼ばれます。
この部屋は将軍とお付きの女性のみが入ることが許されたお部屋です。
他の部屋と比べると、落ち着いた襖絵になっており、水墨画が描かれています。

二条城の二の丸御殿の大広間と、黒書院は、二条城のサイトで「パノウォーク」というアプリで見ることができます。
障壁画や天井、庭園などがその場にいるかのように見ることができて臨場感があり楽しいです。
気になる人はぜひ、ご覧になってください。
二の丸御殿の大広間の様子

二の丸御殿の障壁画は模写?本物は展示収蔵館で公開

二の丸御殿の障壁画は、模写障壁画とはめ替えているそうです。
その理由は原画はどんどん古くなって痛んでいくためです。
原画の方は「展示収蔵館」で保管し、二の丸御殿の方に模写したものと交換していくようになっています。
収蔵館に収められた原画の障壁画は、定期的に公開されるので、そちらで見ることができます。

二の丸御殿 展示収蔵館

こちらでは年に4回、原画の障壁画が公開されます。
いつ二条城に行っても見られるわけではないので、事前に確認が必要です。

年に4期(1期あたり60日間)展示されますので、行かれる方は日程を先に確認しておいてください。

例えば平成30年度だと、以下のような日程と内容で公開されています。

二の丸御殿の鶯張りの廊下について

二の丸丸御殿の6棟をとりかこむ廊下すべてが、鶯(うぐいす張り)となっています。
お部屋の周りの廊下はとても広くて、歩きやすいです。

廊下を歩くとキュッキュッと鶯が鳴いているような音になることから、そう呼ばれています。
これは侵入者がわかるように防犯の仕掛けとしてそうなっているという説が正しいとされていましたが、でも実際は時間と共にそのようになったのかわかりません。
議論が分かれているところではありますが、鶯張りの廊下は、構造上図のような理由で、音が鳴っています。

二の丸御殿 鶯張り

人が歩くと、重力によって目かすがいと釘がこすれます。
そのこすれる音が鶯の鳴き声のようだということで、鶯張りと呼ばれています。
経年劣化は建物なら必ずあります。
なので、自然にそうなったように思います。

鶯張りの廊下は、観光客のみなさんが歩くと、それはもうたくさんの鶯が鳴いているかのよう。休日に訪れると、たくさんの人が歩いていて音が鳴り止むことはありません。
とても心地良い音だと思っています。

さいごに
国宝二の丸御殿は、部屋ごとに目的があり、その部屋の目的にあわせた美しい障壁画や天井、屏風があります。
平面図と情報をあわせて観覧すると、より一層楽しいと思います。

時期を変えて、特別に展示されるものもあるので、いつ訪れても新しい発見があります。
展示収蔵館では二の丸御殿の障壁画の原画を保管してあるので、色あせた原画の方もあわせて観覧すると、感慨深いものがあると思います。







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