梅雨が明けると、北野天満宮の梅苑で咲いた梅を採って、梅雨の後に土用干しをされます。
境内に広がる梅で甘酸っぱい香りがいっぱい。
この後4週間、カラカラにかわいた梅を樽で塩漬けにしてお正月にいただく「大福梅」となります。
梅雨があけると、梅の土用干し、七夕まつり、梅酒まつりと、イベントが続いて天神さんは忙しそう。
北野天満宮の大福梅土用干し
北野天満宮の梅の採取は、6月上旬から中旬頃に巫女さん、神職の方によってされます。
梅の木は1500本もあるので、相当大変な作業だと思います。
収穫量は例年約2.5~3トンにもなるそうです。今年2019年は約2・2トンだということ。
採取した梅は、樽に塩漬けにされます。
梅雨が明けて、七夕飾りが施されたころ、7月中旬から8月下旬にかけて、むしろを敷いた境内には梅の天日干しが始まります。
梅の香りがほんのり香ってきます。七夕飾りもなされて、暑い夏が来たなあと思う景色です。
土用干しをされる場所は、本殿の前の境内の左右にわけて干されています。
宝物殿の横でも大福梅の土用干しがなされていました。
大福梅土用干しの場所の地図を書きましたので、見に行きたい人は参考にしてください。
4週間ほど干された梅は、再び塩をまぶして樽に入れられます。
11月下旬に樽から出された梅は、お正月用に準備される「大福梅」になります。
12月13日の事始めから12月25日の終い天神の頃までに、授与されます。
私ももちろん、お正月にいただいています。
梅の採取(6月上旬)して樽に塩漬け
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天日干し(7月中旬〜8月下旬)
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樽に塩漬け(11月下旬)
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包む
北野天満宮の厄除け梅干しの種類と値段
お正月用に準備する大福梅とは別に、北野天満宮で「厄除け梅干し」があります。
いつ行っても売られているので、お値段は1000円です。
お味はシンプルなお味で、あっさり素朴な味だと思います。
宝物殿に収められている名刀である、鬼切丸(髭切)のイラストをあしらっている「災難厄除け梅干し」
これはなかなかインパクトあってお土産にもぴったり。
北野天満宮 = 髭切 というのも浸透してきた様子。
アニメの刀剣乱舞とのコラボの展示会も開催されたことがあるので、刀剣乱舞ファンも多く訪れているそうです。
季節を変えて訪れてみると、季節にマッチしたお土産用厄除け梅干しが売っています。
暑い夏の日に行くと、「夏越の大福梅」これは、熱中症対策などにお土産にあげても喜ばれそうですね。デザインも夏らしいです。
いつもある合格祈願梅越しは、さすが学問の神様北野天満宮だからこそのもの。
試験や受験の予定がある人に渡すと喜ばれそうです。
境内の売り場でも良いですし、写真のような無人の販売所もあります。
お気軽に買うことができていいですね。
さいごに
梅の土用干しの光景は、梅雨明けに見られる夏の風物詩です。
境内に甘酸っぱい梅の香りが広がりますよ。
北野天満宮のお土産に梅干しはぴったりです。
いついっても、季節に合わせたものが売っていますし、年末にお正月用に売られる「大福梅」はお正月の朝にいただくと、無病息災だと言われる縁起物です。