京都の洛北、鷹峯にある源光庵(げんこうあん)は令和元年6月から2年余り工事の為、拝観できなくなりました。
私は直前に行ったので、ギリギリセーフの拝観となりました。青もみじを楽しみ、無事御朱印をいただきました。
源光庵は鷹峯にある曹洞宗のお寺です。本堂にある血天井と、丸い悟りの窓と四角い迷いの窓が有名です。
そうだ京都へ行こうのキャンペーンにも使われたので、見たことある人も多いと思います。
源光庵の御朱印はどこで?
源光庵(げんこうあん)にお参りに行き、御朱印をもらってきました。
源光庵は1694年に臨済宗から曹洞宗に変わったお寺です。
御朱印は、山門をくぐり、拝観料を支払う受付で御朱印の受付もされていました。
料金は300円で、拝観する前に支払い、帰る時に受け取るという流れです。
私が行った時期は5月の末です。うぐいすが鳴く静かな山に濃い緑の青もみじは涼し気で心が洗われるような気持ちでした。
山の中にあるので、静かなお寺に行きたい人におすすめです。
こちらが御朱印です。「霊芝観世音」と書かれており、源光庵シンボルの悟りの窓(丸い窓)と迷いの窓(四角い窓)の印が押されています。
御朱印を見ればすぐにどこのお寺かわかってしまいますね。
霊芝観世音は、霊芝自然の観音像で、後西天皇がご供養されたものだということ。
本堂の中で窓を眺めながらぼんやりする時間はとても貴重に感じました。
そしてその後、お庭を眺めに行きました。
お庭は書院から眺めるのがいいです。
書院から眺めるこの枯山水のお庭は、鶴亀の庭というのだそうです。
確かに、亀のような石がありますね。
灯籠が鶴ということですが、ちょっとあんまり鶴には見えません。。。
私が行った日は、観光の人が少なかったので、思う存分たっぷり時間を過ごすことができました。
そよそよとした風が舞い込み、背景には北山が見えて、人里離れた感じがとても贅沢な空間に感じます。
源光庵のロケーションもそんなに交通の便の良いところではないので、観光客も少なめ。
とてもゆっくりさせていただきました。
そして私の御朱印の日付は令和の工事の直前。
本当に間に合ってよかった。工事期間が2019年6月1日~2021年10月末頃までとあり、この機会を逃せば次に来る時はずいぶんと先になってしまうところでした。
源光庵(げんこうあん)の窓と血天井
源光庵といえば、「そうだ京都へ行こう」のキャンペーンのポスターにもなった、丸い窓と四角い窓が思い出されます。
2014年の紅葉のシーズンに流れていたCMで、悟りの窓からの紅葉が美しかったです。
悟りの窓は丸くなっていて、偏見のない悟りなんだそうですが、この丸い形は「禅と円通」の心が表されています。
ありのままの自然の姿、清らか、偏見のない姿、つまり悟りの境地を開くことができるとのこと。
丸い形(円)は大宇宙のことを表現しています。
ちなみにこの丸い悟りの前で写真を撮るのが人気なようで、ちょっとした待ちができていました。
正座をしてしゃんと整えて撮影というスタイルが一般的なようでした。
納得がいかないのか、何枚も撮り直している人もいました。
迷いの窓が四角いのは、人間の生涯を表しているそうです。昔からの普遍的な悩み生老病死、四苦八苦の表現になっているとのこと。
窓ごしに庭の青々とした葉がそよぐのをうっとり観賞することができました。
この二つの窓は本堂にあり、本堂から眺めます。
この本堂の天井が有名な血天井です。
全体的に何かシミのようなものが天井全面にいきわたっているように見えます。
よく見たら、足型や手形も見えます。すごく生生しくてリアルな感じがします。
これが血痕なんだそうですが、これは、伏見城の戦いで石田三成方に破れた徳川方の家臣300人あまりが伏見城で自刃したというもの。
その時の床板をはがして天井したものです。
こうやって、お寺で供養されているんですね。
源光庵以外にも、この床板を天井に使用した寺院があります。
京都の血天井のある寺院
- 源光庵(げんこうあん)
北区鷹峯北鷹峯町47 - 正伝寺(しょうでんじ)
京都市北区西賀茂北鎮守菴町72 -
宝泉院(ほうせんいん)
京都市左京区大原勝林院町220 -
養源院(ようげんいん)
京都市東山区三十三間堂廻り656 -
興聖寺(こうしょうじ)
京都府宇治市宇治山田27-1 - 天球院(てんきゅういん)
京都市右京区花園妙心寺町46 -
栄春寺(えいしゅんじ)
京都市伏見区桃山町丹下30 -
瑞雲院(ずいうんいん)
京都市上京区作庵町505
源光庵の工事情報 近くの観光やお寺
源光庵(げんこうあん)は令和元年の2019年6月1日~2021年10月末頃まで、庫裏の工事がされるので拝観がお休みになります。
私も工事があるとは知らずに、偶然ギリギリ間に合いました。
中にはせっかく来たのにお休みだったという人もいるかもしれませんね。
源光庵近くの観光、お寺をご紹介したいと思います。
光悦寺(こうえつじ)は日蓮宗の寺院です。
境内は7つのお茶室があり、鷹峯を借景とした美しい景色が見どころです。
拝観時間:8:00~17:00 ※11月10日~13日は拝観不可
拝観料:300円(紅葉時:400円)
京都府京都市北区鷹峯光悦町2
市バス「鷹峯源光庵前」下車 徒歩約3分
常照寺は、吉野太夫ゆかりのお寺です。
毎年4月には「吉野太夫花供養」が行われます。
太夫道中や茶会などが行われ、観光客を楽しませています。
拝観料:300円
拝観時間:8:30~17:00
北区鷹峰北鷹峰町1
しょうざん庭園
しょうざん庭園は、北に紙屋川が流れる庭園です。
敷地は3万5千坪あり、お茶室や迎賓館があります。
しょうざんリゾートにはお食事ができるレストランやお料理屋さんがあるので、鷹峯かいわいの一番最後に立ち寄るのにおすすめです。
北庭入園料 480円(食事割引あり)
拝観時間:9:00~17:00
年中無休
北区衣笠鏡石町47番地
さいごに
源光庵(げんこうあん)は工事に入ってしまったので、しばらく拝観することができません。
工事に入る直前に御朱印をいただきました。
御朱印には源光庵の窓(悟りの窓、迷いの窓)を形どった印が押してあります。
工事と知らずに来てしまった場合は、周辺にも素敵なお寺があるので、ぜひ観光してくださいね。