蹴上にある山県有朋の別邸であった「無鄰菴(むりんあん)」のお庭が素晴らしいのでご紹介します。紅葉の時期が一番見栄えがするとこのですが、いついっても素晴らしいお庭は素晴らしいです。
季節を通じて楽しみはありますが、彩り鮮やかな秋の紅葉の時期がやはり人気のようですね。
永観堂、南禅寺、インクラインと近くには他にも紅葉の名所がたくさんあるので、徒歩で紅葉を楽しむのがおすすめのエリアです。
無鄰菴の紅葉とカフェ
無鄰菴(むりあんあん)は、蹴上の駅から徒歩約7分のところにあります。
入場料は410円です。入り口は少しわかりづらく、私は迷ってしまいましたので、地図で説明したいと思います。
紅葉の時期は、永観堂、南禅寺、水路閣、インクラインなど、周辺も含め人気の紅葉スポットでたくさんの観光客で賑わいますが、無鄰菴(むりあんあん)は比較的穴場で、大人のスポットなのでゆっくりできると思います。カフェもあるので、お庭を堪能しながら、ゆっくりと足を伸ばすことができるので、とてもおすすめ。
休憩がてらに訪れてもいいですね。
お庭からは、東山が借景となっている素晴らしい景色を見ることができます。
紅葉の時期は、なおさらですよね。
お部屋からみると、四角く額縁に飾られた絵のようで、ため息がもれそう。
お庭を簡単に説明してくださる無料ガイドさんもおられるので、お庭の知識もつきます。
無鄰菴はお庭も散策できるので、紅葉の美しいお庭を堪能することができます。
カフェスペースは、母屋の1室になります。
座布団が敷かれている部分でお茶をいただくことができます。
福寿園のお抹茶に、最中やどらやきがいただけます。
お菓子はどこも人気のお店ばかり。
お庭と、お菓子と、お抹茶、最高に贅沢な時間を過ごすことができましたよ。
無鄰菴のお庭の見どころ
無鄰菴のお庭は、明治29年(1896年)に作られました。
政治家、山縣有朋(やまがたありとも)の別荘地です。
庭師さんは、七代目小川治兵衛で、近代日本庭園の傑作だと言われています。
行ってみて思ったのは、東山が真正面に見えている一体感です。
手前の木々で、うまく近隣の住居や電柱などを見えないように調節していとのことで、東山の方まで広々とお庭が続いているかのように見えます。
中央に広くとってある芝生が、よりいっそう広く見せている様子。
お庭には小川が流れているのも特徴です。
こちらの小川は、琵琶湖疏水からポンプでとられているとのことです。小川のせせらぎが気持ちよいですね。
途中の川の合流地点には、瀬落ちとよばれる、段差があり躍動感を出しています。
ちなみにこの小川は、無鄰菴を通りぬけて、お隣のお料理さんの瓢亭のお庭へと続いているそうですよ。
お庭の中央から、母屋を撮影してみました。
母屋が遠く感じるのは、わざと高低差をつけて、遠くに見せて広く見えるようにしているそうです。
奥に池があるのに、母屋から見せないというのも、工夫の一つ。
景色の変化を楽しめるように考えてあるそうです。
こちらがお茶室です。
名前は山縣有朋自身が「月見台」と名付けられました。
こちらから、お月見を楽しんでいたのでしょうか。
このお茶室は、移築されてきたものだということです。
無鄰菴 永観堂、南禅寺、インクラインとの位置関係
無鄰菴、永観堂、南禅寺、インクラインのある岡崎エリアは、観光地としても人気のエリアです。
紅葉の時期は特にお客さんが増えます。地下鉄東西線の蹴上駅があるので、アクセスも良く、歩いてこのあたりをまわるにはちょうど良い広さだと思います。
無鄰菴には、カフェもあるので、ほっこり休憩もできて、間に挟むのもおすすめです。
位置関係は以下の通り。
計測したのは、門の前から門の前なので、実際境内の中を見て回ったりする時間は入れていません。
実際は、ゆっくり写真を撮りながら歩いたりするので、もう少しかかるかもしれませんね。
無鄰菴をメインにしても良し。
どこかへ行ってその後に寄ってみるのも良しです。
さいごに
無鄰菴に行ったらお庭をゆっくり楽しんでくださいね。カフェはゆっくりできておすすめです。
周辺には南禅寺、永観堂、インクラインと紅葉の見どころがいっぱい、効率よく回って有意義な秋のお散歩にしてくださいね。