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きぬかけの路かいわい

妙心寺 退蔵院の庭園、国宝の瓢鮎図、お茶とお菓子(抹茶席)の内容

投稿日:2019年4月17日 更新日:

退蔵院 余香苑

妙心寺退蔵院の庭園は枯山水の庭園と、池泉回転式庭園の余香苑(よこうえん)があり、季節の花もたくさん観ることができて大変おすすめです。禅寺特有のシンプルさが、より花の美しさを引き立てているよう。
国宝の瓢鮎図を鑑賞し、お抹茶席でお茶とお菓子をいただきながら、ゆっくりとした時間を過ごしてきましたので、写真でご紹介したいと思います。
とても静かなお寺なので、京都の大人デートにもおすすめです。

妙心寺 退蔵院の庭園の見どころ

退蔵院 元信の庭(枯山水庭園)

退蔵院 元信の庭

方丈の横にある、元信の庭は、白砂と石で作られた枯山水の庭園です。
元信とは、室町時代の狩野元信のことで、このようなお庭の名前がついています。
後ろの方に常緑樹が植わっており、木の種類は、やぶ椿、松、槇、もっこく、かなめもちで一年中変わらない美しさを保っています。

退蔵院 元信の庭

今回はお庭に降りることができなかったのですが、方丈から十分に眺めることができました。
元信の庭は、昭和6年(1931年)に、国の名勝史跡庭園に指定されました。

退蔵院 陰の庭、陽の庭(枯山水庭園)

大きな紅しだれ桜の両脇に、陽の庭と陰の庭とが対照的にあります。
陽の庭の砂利は白く、陰の庭の砂利は黒くなっており、物事は、人の心には、には陽と陰の二面性があるということを表しているそうです。

退蔵院 陰の庭

陽の庭には8つの石が、陰の庭には7つの石が配置されています。
紅しだれ桜と砂のコントラストが美しく思いました。

退蔵院 陽の庭

退蔵院 余香苑(よこうえん)と水琴窟

退蔵院 余香苑

退蔵院の余香苑(よこうえん)は、とても広く、造園家である中根金作氏の設計で作られました。
昭和38(1963)年に着工し、3年かかって完成した池泉回転式庭園で、昭和の名園と呼ばれているお庭です。

退蔵院 余香苑

正面からみると、視界が広くて爽快に感じます。
池や滝が流れ、水の音、せせらぎがとても心地良いお庭です。
錦鯉も美しく優雅に感じられます。

退蔵院 ひょうたん池

四季を感じる花も植わっており、紅しだれ桜、藤、サツキ、蓮、金木犀、楓が目を楽しませてくれます。

水琴窟のしかけもあるのですが、耳をすませると、蹲(つくばい)の水が、土の底にしかけてある瓶に反響して、とても良い音を響かせてくれます。こういう風情を楽しめるのも日本人の良さですよね。

退蔵院 水琴窟

雨の日に行ったのでよりいっそう雰囲気が出て素敵でした。
土の中に埋まっている瓶は、直径60cm高さ90cmくらいの素焼きの信楽焼のものだそうです。

退蔵院 水琴窟

余香苑(よこうえん)には奥の方に藤棚があり、ひっそりとしているので、ゆっくりと時間を過ごすことができます。
人混みを避けたい人の京都デートにおすすめです。

妙心寺 退蔵院の国宝 瓢鮎図(ひょうねんず)

退蔵院の方丈にある瓢鮎図(ひょうねんず)は、山水画の始祖といわれている如拙(じょせつ)の作品で国宝に指定されています。
鮎と書かれていますが、これがナマズの意味なんだそうです。

退蔵院 瓢鮎図

室町幕府の足利義持の命によるもので、この絵は、ひょうたんでなまずを捕まえようとしている男が描かれています。「ただでさえ捕まえにくいなまずを、瓢箪で捕まえようとする。」という矛盾を解決させようとして、禅僧に賛詩を書かせました。

こういった、不可能な問いは、禅の公案(修行の為の問題)として、なされていたそうです。
絵の上の方には、禅僧の回答が書かれています。(意味はさっぱりわかりません。^^;)

退蔵院 お土産

国宝の瓢鮎図(ひょうねんず)の「なまず」から、退蔵院のシンボルとしてナマズが使われています。
お土産やお菓子などに、なまずが描いてあったり、色紙があったりして面白いですよ。

お土産にもいろいろナマズが使われていました。
お庭の池の名前はひょうたん池だったりします。
ぜひ、いろいろ探してみてください。

妙心寺 退蔵院の抹茶席(お茶とお菓子)

妙心寺退蔵院では、500円の料金で、抹茶席がある大休庵でお抹茶とお菓子をいただくことができます。
赤い毛氈の敷かれているお部屋で、大きな窓から外の美しいお庭の景色を眺めることができます。

退蔵院 大休庵

大休庵はとても広いので、どこの座っても景色を楽しむことができるように、雪見障子となっています。
お茶菓子は退蔵院オリジナルのものということで、なまずの絵が描いてありました。
使われている懐紙も、ナマズの絵柄がついていました。

退蔵院 お菓子

お菓子はしっとりとした口あたりで、ザクッとした食感。ほんのり酸味も感じられ美味しくいただきました。
茶席に向かう途中の売店では、なまずをモチーフとしたお土産が売られています。
こちらの売店でお抹茶券(500円)を買うことができますので、時間のある人はゆっくり一服されることをおすすめします。

退蔵院 売店

また売店の中にもちょっと休憩できるスペースがります。
お庭を眺めながらほっこりできますよ。

おみやげにもたくさんナマズが使われています。
もちどらというお菓子にもナマズの焼印があるのですが、おしゃれでなかなかセンスがいいお菓子です。
お茶席でも使われていた懐紙も、ちょこっとナマズが印刷されていて、かっこいいなあと思いました。

退蔵院 お土産

永楽屋さんとコラボした瓢鮎図の手ぬぐいは、飾ることもできるので、とても重宝しそうですね。
一つ一つのアイテムにセンスが感じられるお土産なので、選ぶのも楽しめそうです。

さいごに

妙心寺退蔵院のお庭は、とてもおすすめです。
禅寺の厳かな枯山水のお庭の雰囲気と、控えめながらも季節の花の美しさのバランスがとても素晴らしい調和のとれたお庭を両方楽しむことができます。
お茶席の大休庵では、お茶とお菓子を楽しみながら、景色を堪能することができます。
そんなに広くないお寺ですが、じっと立ち止まって、ゆっくりと時間を過ごしたくなる、そんなお庭です。
普段忙しくしている人ほど、心に染み渡るような空気を感じることができそうです。
ぜひ、訪れてみてくださいね。







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