琵琶湖疎水船に乗ってきたのでブログに口コミします。惜しくも桜の時期は逃しましたが、新緑の美しい時期にとても楽しむことができました。琵琶湖疏水に関しての予備知識を持って乗ると、もっと楽しむことができます。あわせて、乗り場の場所の案内と、乗船するまでの段取りについても書きたいと思います。ぜひ、ご参考になさってください。
琵琶湖疎水船の口コミ
琵琶湖疎水船は、人気の観光イベントです。なかなか便数も少ない為予約も大変でした。
本当は桜の季節に乗りたかったのですが、惜しくもチケットを取ることができませんでしたが、新緑の美しい景色を楽しむことができたので、ご紹介したいと思います。
私が乗った便は下り5便です。
下りは滋賀県 大津発→京都 蹴上という便で、5便は一番最終の便になります。
15:45に大津を出て蹴上に16:40に到着しました。
琵琶湖疏水船の口コミ 大津から第一トンネルの口コミ
軽快なガイドさんのトークと共に、大津から出発し、まずは第一トンネルにすぐに入りました。
この第一トンネルが一番長い距離があり、約2436mもあります。
ガイドさんがトンネルを作る時のストーリーを話してくださいます。
どのようにして疎水ができたか、どのような功労者がいて、どのような苦労があったかなどについて知ることができました。
どちらかというと、遊覧船として乗るというよりも、社会見学のような感覚で乗るという方が近いと思います。
疎水の成り立ちや工程について興味を持っている人なら、なおさら面白いツアーになることと思います。
まったりとした遊覧船をイメージして乗船すると、トンネルの時間が長いので、疎水の工程に興味がないと退屈に思うかもしれません。
一緒に乗船した70代ご夫婦の方は、第一トンネルが長すぎで居眠りをされていました。(笑)
私は疎水の工程や歴史、トンネルの中が見たかったので、とても面白くてワクワクしましたし、ガイドさんのお話によって知識が増えて満足。
ガイドさんは乗船している間、隙間なく話しているので、退屈しませんでした。
トンネルの中は少しひんやりするので、薄いカーデガンなどあれば良いですよ。トンネル距離が長いので薄着だと辛いと思います。
琵琶湖疏水を地上から見ることがあっても、トンネルの中を見ることは船に乗らないかぎりないので、とてもお値打ちです。
例えば第一トンネルにある「竪坑」は、山の両端から掘るスピードを高めるために、山の上からも穴を開けて工期を早めたものだとか。
これがトンネルの中から見ることができるなんて、とても面白いと思いました。
トンネルから出たところはもう山科です。
琵琶湖疏水口コミ 山科周辺(四ノ宮船溜、安朱橋)
山科エリアは疎水の両脇にきれいな遊歩道があるので、ジョギングしたり、散歩している人をチラチラみかけました。中にはバーベキューをしている人たちもいて、私達舟にのっている人に向かって手をふってくれます。スマホで舟の写真を撮られることが多いので、お忍びの方は注意!(笑)
第一トンネルを出ると、目に入る緊急遮断ゲート!
これは、阪神・淡路大震災の経験から、地震の時に堤防が決壊した時の為に作られました。
ガイドさんが「今、地震が起きると、舟の上から落ちてきます。」と言われたので、通るのがドキドキ。
何事もいろいろな経験から工夫されるのですね。
四ノ宮船溜は、かつて琵琶湖疏水が行き交ってた時に、使っていた場所です。
今は東山自然緑地公園になっていて、サギなどの水鳥がたくさん見られるそう。
私が乗った便は夕方だったので、もう水鳥はいませんでした。
琵琶湖疏水はこの四ノ宮船溜で山科からも乗船できる便もあります。
諸羽トンネルをこえたら、安朱橋があります。
よくパンフレットで見かける、桜と菜の花の写真はこのあたりです。
毘沙門堂(びしゃもんどう)へ続く橋がこの橋です。
山科エリアは、ゆったりとしていて、両サイドの木々や景色をゆっくりと楽しむことができて、とても楽しいエリアでした。
琵琶湖疏水船の一番楽しいところは、このエリアではないでしょうか。
赤い朱色の橋が見えたら、本圀寺(ほんこくじ)近くです。
左側には天智天皇陵も確認できます。
このあたりの疎水両脇の遊歩道は、お散歩しても楽しそう。
今度は徒歩で訪れたいと思いました。
琵琶湖疏水口コミ 蹴上、インクラインまで
第二トンネルを超えるといよいよ琵琶湖疏水船の下りの最終ですね。
トンネルの入り口には、それぞれに扁額(へんがく)といって、疎水に大きく関わった人の思いなどを言葉にしたものが、看板のような役目でかかっています。
その説明もガイドさんがしてくださるのですが、当時の疎水への熱い情熱、思いなどが伝わってきて面白いですよ。これもツアーの楽しみですよね。
第三トンネルを超えてすぐの、旧御所ポンプ室前が船の降り場となります。
このポンプ室は、京都御所へ防火用水を送るために存在していたそうです。
建物がとても素敵!絵になります。
琵琶湖疏水船から降りると、一通り疎水の工事に関わった人、工程などをガイドさんから聞いた後だったので、友達とそのまま思いをはせながら、インクラインへ行っておしゃべりを楽しみました。
疎水工事の指揮をしていた、田邉朔郎(たなべさくろう)技師の像もあるので、明治の功績者の偉大さを拝みに行ってきました。
琵琶湖疏水船の乗り場の場所(蹴上と大津)
琵琶湖疏水船は上りと下りとあります。
上りは
京都 蹴上 発 → 滋賀 大津 着
下りは
滋賀 大津 発 → 京都 蹴上 着
降りる時も乗る時も同じ場所で乗り降りします。
下りのみ、山科で乗り降りする便があります。
琵琶湖疏水船 大津の乗り下り場
琵琶湖疏水船の大津の乗り場は、最寄り駅は京阪石山坂本線の三井寺駅になります。
北国橋を目標に、橋を北に渡った左手の建物が集合場所になります。
トイレもあるので乗船前に済ませておいてくださいね。
私は下り便だったので、こちらに集合しました。
乗船前に琵琶湖疏水についてのプロモーションビデオが流れ、乗る時の注意などのお話があり、ガイドさんが登場し乗り場まで案内してくださるという流れでした。
事前にビデオを見て予備知識を持つことによって、より一層楽しむことができます。
必ず乗船30分前に集合するようにしましょう。
琵琶湖疏水船 蹴上の乗り下り場
琵琶湖疏水の蹴上の乗り下り場は、地下鉄東西線の蹴上駅の1番出口が近いです。
重厚館のあるヨーロピアンな建物のポンプ室前から乗船、下船します。
ここからの眺めは本当にきれい。
とても雰囲気があって素敵です。トンネルの扁額もあわせてチェックしてみてください。
このあたりは、インクラインがあったり、公園があったり、近くに南禅寺があり、観光するところがたくさんあります。
乗船した前後に、周辺観光もいろいろ楽しむことができます。
さいごに
琵琶湖疎水船の予約はとても大変なのですが、実際に乗ってみると、とても楽しむことができました。琵琶湖疏水についての知識もついて、ぜひおすすめです。
トンネルが多いのは確かですが、事前に疎水についての知識を持っておくと、トンネルの中がとても楽しくなります。外の景色も美しいので、とても楽しめると思います。